阿佐海岸鉄道のDMVが、2021年12月25日から、運行を開始しました。DMVとは、デュアルモードヴィークルの略で、線路と道路の両方を、走ることのできる、バス型の車両のことです。阿佐海岸鉄道は、「世界で初めて、本格営業運行するDMV」として、アピールしています。
DMVは、線路と道路の両方を走るので、バスと列車を切り替える「モードチェンジ」をします。その「モードチェンジ」をする場所を、「モードインターチェンジ」といい、阿波海南駅と、甲浦駅の、2箇所にあります。
今回は、牟岐線の牟岐駅発の、普通列車の始発列車で、阿波海南駅に到着しました。
乗車していたのは、私だけ…のようでした。
阿波海南駅に到着し、始発の宍喰温泉発のDMVが、甲浦方面からやって来ました。ここでモードチェンジして、お隣の、終点の阿波海南文化村まで行きます。
始発のDMVを見送ると、下りの阿波海南行きからつけっぱなしの、特急「むろと」のヘッドマークがついた、普通列車の530D牟岐行が、6:45に出発しました。この列車は、牟岐から特急むろと2号となり、徳島まで向かいます。徳島で、5分の接続で、特急 うずしお6号 岡山行に接続します。
阿波海南駅での、乗り換えは3分もあれば余裕でできます。このホームのすぐ隣に、阿波海南駅前交流館という建物が、駅の待合室になっています。DMV専用のゲートの奥に、DMVの乗り場があります。駅前にはローソンがあり、食料や飲料の調達ができます。ほかほか弁当もあるようですが、朝7時からの営業らしく、今回は、利用できませんでした。
530D牟岐行が出発し、少し明るくなって、先程の始発の折り返しの、阿波海南文化村発のDMVが来ました。阿波海南駅6:56発で、このDMVに乗車します。
阿波海南駅で乗車してすぐに、線路を走るために、鉄道モードへとモードチェンジをします。モードチェンジ中には、車内には阿波踊りの音楽が流れます。モードチェンジは、約15秒ですが、モードチェンジ後に、運転手さんが下車をして、安全を確認してから出発します。
ちなみに、DMVの車内は、こんな感じでDMVの車内は、最後部は5人掛けで、その他は、通路の左は2人掛け、右は1人掛けの、シートが並びます。シートピッチは狭いので、特に、土休日に運行する室戸岬方面のDMVは、全車指定席で、満席の時は、荷物を抱きかかえなければならないので、大型の荷物を持って、DMVで室戸方面から高知方面に抜ける時には、例えば、高松や徳島など、戻る駅を決めて、その駅のコインロッカーに預けるなどの工夫が必要です。
高架駅の海部駅です。阿佐海岸鉄道の開業時には、JR牟岐線と阿佐海岸鉄道の接続駅は、海部駅でしたが、高架駅のため、DMV導入のためには、大規模な改造工事が必要でした。お隣の阿波海南駅なら地上駅で、海部駅ほどの設備投資がかからないので、JR牟岐線との接続駅は、阿波海南駅に変更されました。右側の、旧2番のりばには、ASA-101形気動車「しおかぜ」が、静態保存されています。
海部駅を出ると、終点の甲浦駅までは、高架とトンネルが連続します。左側の車窓に、ちらちらと、海が見えます。
しばらく走ると、宍喰駅に到着します。宍喰駅は、旧ホームを通過した先に、DMV専用のホームがあります。
後日、続きをお伝えします。